初歩のExcel~これさえできれば家計簿が作れる③数式を入力・計算式のコピー・印刷

パソコンとホワイトボードとノートなどの画像。Excel入門 数式を入力・計算式のコピー・印刷と書いてある

こんにちは!えんがわROOMにようこそです♪

家計簿シリーズ第三回目は、表に数式を入力して計算し、ついに家計簿を完成させます♪そしてその家計簿を印刷します。

では早速、まいります!

家計簿を作ろう③ 

表で計算するには、数値を直接入力する・セルに入っている数字を使って入力する・関数を使って計算する、といった方法がありますので、1つずつやってみましょう。

前回、

パソコンと定規などの画像。Excel入門 行列の挿入・罫線・色をつけると書いてある

の中で、「テーマの色」を使ってセルに色をつけた下の表(画像1)を使って進めてまいります。

数式を入力する前の表の画像のスクリーンショット。
画像1

そして、計算をするには四則演算(加減乗除)の記号が必要ですので、下にまとめておきます。

四則演算使うキー
足し算 (プラス)
引き算ー (マイナス)
掛け算* (アスタリスク)
割り算 /  (スラッシュ)

セルに数値を直接入力して計算する

合計を出したいセルに=を入力した画像
画像2

縦横の合計欄構成比を計算していきたいのですが、まず、日にちごとの合計(I列)から進めましょう。

I列には、C~H列を足した金額が入ります。

計算式を入力する場合は、まず合計を出したいセル(ここではI3)を入力します。

計算式を入力した画像
画像3

3行目の1日(土)の場合、セルC3の500円とE3の1000円を足した金額がI3に入るわけなので、I3の=に続けて500+1000と入力します。

計算式の答えが表示された画像
画像4

そしてEntreキーを押すと…

1500!答えが出ました~♪

次は2日(日)です。違う方法で入力してみましょう。

セルに入っている数字を使って入力する(セルの参照)

参照セルがセル番号で表示された画像
画像5

2日はセルD4の300円のみなのですが、これを、セルを選択することにより合計に表示させます。

セルI4に「」を入力し、D4をクリックすると、画像5のようにセル番号で表示されます

セルを参照して入力された画像
画像6

続いてEnterキーを押すと…

入りましたよ、300

同じ方法で3日(月)も計算します。

セル番号の足し算が入力された画像
画像7

セルI5に「」を入力し、G5をクリック」を入力H5をクリックすると…

画像7のようにセル番号の足し算が入力されるので、続いてEnterキーを押すと…

足し算の答えが表示された画像
画像8

出ましたよ~足し算の答え、1250円♪

次の6行目は、また違う方法で入力しましょう。

関数を使って計算する

まず、「関数」とは?

目的の計算を行うために、あらかじめExcelに定義されている数式です。関数を使用すると、計算式を入力しなくても簡単に素早く計算を処理できます。

全部で488種類あり、目的に応じて使い分けます。

=関数名(引数1,引数2,…)」のように、「=」のあとに関数名(アルファベット)を入力し、()カッコ内に引数(ひきすう:セル・セル範囲・数値など。関数によって違う)を、必要なだけ入力します。

今回はそのうちの1つ、SUM関数(サム関数:指定した範囲内にある数値の合計を求める関数)を使います。

このSUM関数は、Excelで最もよく使われる関数です。

オートSUMボタンを強調した画像のスクリーンショット。
画像9

合計を求めたいセルI6をクリックし、【ホーム】タブ〈編集〉グループのオートSUMボタンをクリックします。

引数を自動設定された画像
画像10

すると、画像10のように「=SUM(I3:I5)」と、範囲を自動で指定されます。(←引数の自動認識。オートSUMボタンを使うと、セルの上側または左側の数値が引数として自動的に認識されます)(セル番号とセル番号の間にある「:」コロンは、○○と○○の間にある全てのセルということを示す記号です)

範囲を指定しなおした画像
画像11

自動で指定されましたが、ここではセルC6からH6の合計を求めたいので、指定された範囲を気にせず、C6からH6までドラッグして、手動で範囲を指定し直します。

すると、画像11のように修正できるので、Enterキーを押すと…

範囲を指定しなおして、正しい答えが返された画像
画像12

お見事です!

合計を求めたい範囲が広い時など、とても便利ですね♪

SUM関数のショートカットキーはAlt+Shift+です

オートSUMと、▼にある関数を使う場合は、セルにあらかじめ「=」を入力しなくても自動で=が入ります

このあと、5日から10日のそれぞれの合計金額を計算していくわけですが、同じ計算を繰り返す場合は、計算式をコピーすると便利ですので、次でやっていきましょう♪

計算式をコピーする

数式のコピーの起点となるセルを選択した画像
画像13

オートSUMを使って計算した式が入っているセルI6をクリックします。

セルの右下のフィルハンドルを、計算式をコピーしたいセル(ここではI12)までドラッグします。

もしくは、セルI6をクリックした後Shiftキーを押しながらセルI12をクリックして範囲を選択したのちCtrl+Dでもコピーできます。(下に長~い表の時などに使うと便利です)

Excelではセルに計算式を入力すると、セルには計算結果(答え)が表示され、数式バーには計算式が表示されます

数式がコピーされた画像
画像14

マウスから人差し指を離すと…

計算式がコピーされ、計算結果が自動的に表示されます!

計算式をコピーして貼り付けたセルが参照するセル範囲は、自動的に変わります。

例:セルI6が参照しているセルはC6:H6ですが、セルI7が参照しているセルはC7:H7です。

これを相対参照と言います。

では、オートSUMと数式のコピーを使って、13行目に各列の合計を求めましょう。

セルC13を選択⇒オートSUMボタン⇒=SUM(C10:C12)と表示されますが、C3:C12の合計を求めたいので手動で直す⇒Enterキー⇒セルC13をクリックし、右下のフィルハンドルをI13までドラッグ。

横の合計が入った画像
画像15

このように合計が入りました!

一瞬でしたね♪

セルC13をクリックした後Shiftキーを押しながらセルI13をクリックして範囲を選択したのちCtrl+Rでもコピーできます。(右に長~い表の時などに使うと便利です)

ここで1ヶ所、表に数値を足したいです。

データをコピーする

同じデータを入力する場合は、コピーすると効率的です

コピーして貼り付ける作業をします。

セルのデータをコピーすべく選択した画像
画像16

11行目の9日(日)に、交通費250円がかかっていたことを思いだしました。

250円は3日(月)と同じ金額なので、3日のデータ(セルH5)をセルH11にコピーしましょう

まず、セルH5を選択し、【ホーム】タブ〈クリップボード〉グループのコピーをクリックします。

セルが破線で囲まれた画像
画像17

すると、画像17のようにセルH5が破線で囲まれます

貼り付けたいセルを選択した画像
画像18

次に、貼り付けたいセルであるH11を選択し、【ホーム】タブ〈クリップボード〉グループの貼り付けをクリックします。

貼り付けをクリックせずにEnterキーを押してもOKですよ

データを貼り付けた画像
画像19

すると、画像19のようにセルH11にH5のデータがコピーされます。

交通費の合計額(セルH13)も総合計額(セルI13)も250円足されていますね♪

コピー元のセルが破線で囲まれている間はクリップボードにデータが記憶されているので、何度でも貼り付けできます。(貼り付けボタンではなくEnterキーを使った場合は1ヶ所にしか貼り付けできません)

貼り付けが終わったらEscキーを押して、クリップボードからデータをクリアしましょう。

クリップボードを開いた画像
画像20

クリップボードは【ホーム】タブ〈クリップボード〉グループの右下にあるダイアログボックスランチャー(赤い矢印の先)をクリックすると開けます。

コピーはCtrl+C、貼り付けはCtrl+Vです

では次に、最後の行、構成比を求めていきましょう。

参照するセルを固定して計算する(絶対参照)

数式をコピーすると、参照先のセルは自動的に変更されますが、常に特定のセルを参照したい場合は、そのセル番号を固定して計算します。これを絶対参照と言い、セルの列番号・行番号の前にそれぞれ「」がつきます

さて、構成比ですが、C~H列それぞれの合計が、総合計の何パーセントを占めているかを計算したいので、それぞれの合計を総合計で割ります

C~Hどの列の構成比を求める時も、総合計のセルI13で割るので、計算式の中でI13を固定します

計算式が入力された画像
画像21

セルC14に、C13÷I13の数式を入力していきます。

セルC14を選択し「」を入力⇒セルC13をクリック⇒割り算の記号「/」を入力⇒セルI13をクリックし、F4キーを押します。

F4キーを押すことで、その直前にクリックしたセルが固定され$I$13と列番号・行番号の前にそれぞれマークがついています。

それを確認し、Enterキーを押します。

計算の答えが出た画像
画像22

答えが出ました♪

ではこの計算式をコピーして、セルI14まで答えを出してしまいましょう。

数式をコピーした画像
画像23

セルC14を選択し、右下のフィルハンドルをセルI14までドラッグします。

まだ、ただの計算の答えですが、これは後ほどパーセント表示にします。

その前に、セルI13を絶対参照にしなかった場合、どのようになるのでしょう?

計算式が正しくコピーされずにエラーが出た画像
画像24

計算式が正しくコピーされず、画像24のように「#DIV/0!」と、エラーが表示されます。

このような場合、表にどんな数式が入っているかを確認する方法があります。

数式を表示する

エラーが出た場合など、数式を表示して確認できます。

【数式】タブ〈ワークシート分析〉グループの数式の表示をクリックすると、表に入っている全ての数式が表示されます。

数式の表示をクリックしたときの画面のスクリーンショット。
画像25

絶対参照ができていないので、割るセルが1つずつ右にずれてしまっていますね。

正しくは、こちらです。

絶対参照ができている数式を表示したスクリーンショット
画像26

確認し終わり、表を元に戻すには、もう一度数式の表示をクリックします。

※数式を表示した状態で印刷すると、数式表示のまま印刷されます。

数式の表示のショートカットキーはCtrl+Shift+@で、表を元に戻すのもCtrl+Shift+@です

F4キーをお忘れなくです

表の数値を見やすくする

数字の前にマーク、3桁ごとに , (カンマ)、構成比はをつけると見やすくなります。

まず¥マークをつけましょう。

範囲を選択し、通貨表示形式を設定した画像
画像27

¥マークをつけたい範囲のセルC3からI13までドラッグします。

【ホーム】タブ〈数値〉グループの通貨表示形式をクリックします。

すると!¥マークだけでなく、カンマも同時に入りました♪

¥マークが不要でカンマだけつけたい時は、〈数値〉グループの , (桁区切りスタイル)をクリックします。

次に、構成比をパーセント表示にします。

パーセントスタイルにした画像
画像28

セルC14からI14までドラッグし、〈数値〉グループの(パーセントスタイル)をクリックします。

できましたね~♪

小数点以下の表示桁数を増やすボタンを強調した画像
画像29

ここで、〈数値〉グループの小数点以下の表示桁数を増やすをクリックすると、クリック1回で1桁2回でもう1桁…と、小数点以下の桁が増えます

その右の、小数点以下の表示桁数を減らすをクリックすると、クリックの回数分、小数点以下の桁が減ります

通貨表示形式」のショートカットキーはCtrl+Shift+$
「桁区切りスタイル」はCtrl+Shift+!
「パーセントスタイル」はCtrl+Shift+%
「小数点以下の表示桁数を増やす」はAltH(ゼロ)
「小数点以下の表示桁数を減らす」はAltHです

家計簿完成です!拍手!

表を印刷する

では、完成した表を印刷してみましょう。

【ファイル】タブを開き「印刷」をクリックすると、下の画面(画像30)が出てきます。

印刷設定画面のスクリーンショット。
画像30

この画面で、実際に印刷されるイメージを確認できます。

さらに「設定」から、どのワークシートを印刷するのか・印刷の方向・用紙のサイズ・余白の変更・拡大縮小などを設定できます。

「設定」の下から4段目の、印刷の向き縦方向をクリックすると、横方向を選択できます。

印刷の向きを横方向に設定した画面のスクリーンショット。
画像31

縦か横、お好みのほうを印刷してみましょう。画面上部の「印刷」をクリックします。

画像32

印刷したいワークシートを開いた状態でCtrlPキーを押しても、印刷画面が表示されます

まとめ

パソコンと電卓の画像。Excel入門 これさえできれば家計簿が作れると書いてある
パソコンと定規などの画像。Excel入門 行列の挿入・罫線・色をつけると書いてある

に続き、計算をし、家計簿を完成させて印刷と、基本操作を一通りおこないました。

いかがでしたか?Excelってとても便利で頭がよいですよね♪

しかも、それほど難しくないことを実感いただけたかと思います。

今後は、マイクロソフト社の公式資格であるMOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)資格を取るにあたり必要とされるスキルを、どんどん更新してまいります。

MOS試験対策をすることにより、Excelの操作をより広く深く学ぶことができますので、全力でお勧めいたします。

おつかれさまでした!

今回出てきたショートカットキー一覧

  • SUM関数:AltShift+
  • コピー:Ctrl+C
  • 貼り付け:Ctrl+V
  • 数式表示/非表示:Ctrl+Shift+
  • 通貨表示形式:Ctrl+Shift+$
  • 桁区切りスタイル:Ctrl+Shift+!
  • パーセントスタイル:Ctrl+Shift+%
  • 小数点以下の表示桁数を増やす:AltH(ゼロ)
  • 小数点以下の表示桁数を減らす:AltH
  • 印刷:Ctrl+P