画面でわかる!ブックにデータをインポートする~MOS Excel365&2019(1)

パソコンを触る女性の画像。MOS Excel ブックにデータをインポートするを書いてある

MOS攻略はじめます

ブックにデータをインポートする

外部のデータをExcelに取り込み、使えるようにすることを「インポートする」と言います。

書式や図などが削除され、文字だけで構成されたファイルテキストファイル(拡張子:[.txt])」や、文字列をカンマ , によって区切られたテキストファイルCSVファイル(拡張子:[.csv])などをインポートできます。

※拡張子(かくちょうし)とは:ファイルの種類を識別するために、ファイル名の末尾につけられる文字列のことです。

Excelの既定のファイル形式は「Excelブック(拡張子:[.xlsx])」ですが、別のファイル形式で保存すること(「エクスポート」と言います)ができます。エクスポートについては、

2台のパソコンと2人の男性の画像。MOS Excel共同作業のためにコンテンツを設定すると書いてある

にて詳しく触れますので、ここでは簡単にとどめます。

保存するファイル形式を選択する画面の画像
画像1

テキストファイルやCSVファイルとしてデータを保存するには、名前を付けて保存する際に「ファイル名」の右の「.xlsx」をクリックすると、変更できるファイルの種類が出てくるので、そこから選べます。

もしくはAltFECで、ファイルの種類の変更画面が表示されます

テキストファイルからデータをインポートする

テキストファイルをインポートするには、【データ】タブ〈データの取得と変換〉グループのテキストまたはCSVからボタンを使います。

例:空白のブックのセルC3に、「チーズケーキ販売数」のテキストファイルをインポートします。

テキストまたはCSVから、を強調した画像
画像2

セルC3を選択し、【データ】タブ〈データの取得と変換〉グループテキストまたはCSVからをクリックします。

データの取り込み画面で「チーズケーキ販売数」を選択した画面のスクリーンショット。
画像3

データの取り込み」ダイアログボックスが表示されるので、一覧からチーズケーキ販売数のテキストファイルを選択し、「インポート」をクリックします。

「チーズケーキ販売数.txt」の内容が表示されます。(画像4)

表の上部、「元のファイル」からインポートする際の言語を選択でき、「区切り記号」からデータがタブで区切られていることを確認し、「データ型検出」から元のテキストファイルの検出方法を選択できます

ここでは変更点はないので各項目を確認するだけでよいです。

次に、すぐ下の表をよく見ると…

1行目にColumn1・Column2…とあります。

このままではここ(Columnの行)が表の見出しになり、実際の見出しである「店コード」「店名」の行がデータの一部とみなされてしまいます

そこで、画面右下の「データの変換」をクリックします。

「チーズケーキ販売数.txt」の内容が表示された画像のスクリーンショット。
画像4
Power Queryエディターを表示した画面のスクリーンショット。
画像5

すると「Power Queryエディター(元のデータを使いやすい形に簡単に加工できる)」が表示されますので、【ホーム】タブ〈変換〉グループの1行目をヘッダーとして使用をクリックします。

1行目をヘッダーにした画像のスクリーンショット。
画像6

Columnの行が消え、データの先頭行が見出しになったので、【ホーム】タブ〈閉じる〉グループの閉じて読み込むボタンのから閉じて次に読み込むを選択します。

(「閉じて読み込む」を選択すると、新しいシートのセルA1にインポートされます。)

続いて「データのインポート」ダイアログボックスが出ます。(画像7)

「このデータをブックでどのように表示するかを選択してください」と4つの選択肢がありますが、ここではそのまま「テーブル」でよいです。

次に「データを返す先を選択してください」ですが、セルC3にインポートすると決めているので、新規ワークシートではなく「既存のワークシート」を選択します。

(どこにインポートするか先に決めていない場合は、そのままOKをクリックします。すると新規ワークシートのセルA1にインポートされます。)

データのインポートダイアログボックスの画像
画像7
既存のワークシートを選択した画面のスクリーンショット。
画像8

するとセルC3が破線で囲まれ、既存のワークシートの下の欄に「=$C$3」と表示されます。

それを確認し、OKをクリックします。

セルC3にインポートした画像のスクリーンショット。
画像9

セルC3に読み込むことができました。

画面右の「クエリと接続」ウインドウは、特に変更する点がないのでをクリックして閉じておきます。

.CSVファイルからデータをインポートする

CSVファイルとは、文字列をカンマ , によって区切られたテキストファイルでしたね。

こちらも先ほどと同じく、インポートするには【データ】タブ〈データの取得と変換〉グループのテキストまたはCSVからボタンを使います。

例:空白のブックのセルC3に「家計簿練習」のCSVファイルをインポートします。

空白のブックを開き、セルC3を選択して【データ】タブ〈データの取得と変換〉グループのテキストまたはCSVからボタンをクリックします。

「家計簿練習」のCSVファイルを選択した画面のスクリーンショット。
画像10

データの取り込み」ダイアログボックスの一覧から「家計簿練習」のCSVファイルを選択し、「インポート」をクリックします。

すると「家計簿練習.CSV」ファイルの内容が表示されます。

先ほどは「区切り記号」がタブでしたが、こちらはコンマですね。

ファイルの読み込み先を強調した画像のスクリーンショット。
画像11

1行目に表の見出しがきていますし、ほかに変更点は特にないので、「読み込み」の右のから「読み込み先…」を選択します。

既存のワークシートを選択した画面のスクリーンショット。
画像12

先ほどと同じく「データをインポート」ダイアログボックスが表示されるので、既存のワークシートを選択しOKをクリックします。

セルC3にインポートできた画像のスクリーンショット。
画像13

読み込めました~♪

ここでも「クエリと接続」ウインドウは閉じておきます。

AltATで、データの取り込みダイアログボックスを表示できます

さて、セルC3にインポートしたいのに、C3を選択するのを忘れていた場合などありますよね。

その時は、「データのインポート」ダイアログボックスで既存のワークシートをクリックし、セルC3を選択します。

すると下の画像のように、アクティブセルはA1にありますが、セルC3が破線で囲まれ、既存のワークシート「=Sheet1!$C$3」と表示されるので、OKをクリックすれば大丈夫です。

既存のワークシートを後から選択した画面のスクリーンショット。
画像14

以上でございます。

次回、

パソコンとタブレットの画像。MOS Excel ブック内を移動すると書いてある

では、ブック内のデータを検索する・名前付きのセル、セル範囲、ブックの要素へ移動する・ハイパーリンクを挿入する、削除する を進めてまいります。

おつかれさまでした!

今回出てきたショートカットキー一覧

  • エクスポート:AltFECで、ファイルの種類の変更画面
  • インポート:AltATで、データの取り込みダイアログボックス