画面でわかる!セルの相対参照、絶対参照、複合参照を追加する~MOS Excel365&2019(31)

デスクにパソコンとメモなどがあり、作業している人の両腕が写っている。MOS Excel セルの相対参照、絶対参照、複合参照を追加すると書いてある

こんにちは!えんがわROOMにようこそです♪

今回から「数式や関数を使用した演算の実行」に入ります。

今回は「参照を追加する」からセルの相対参照、絶対参照、複合参照を追加するを進めてまいります。

セルの相対参照、絶対参照、複合参照を追加する

まず、数式で使う演算記号の代表的なものを載せておきます。

計算方法演算記号数式
加算+(プラス)=5+5
減算ー(マイナス)=5-5
乗算*(アスタリスク)=5*5
除算 / (スラッシュ)=5/5

相対参照

セルの位置を相対的に参照する形式です。

あるセルに数式を入力し、他のセルにコピーすると、コピー先に応じて参照するセルが変わります。

セルH2の数式を確認したくセルを選択した画像
画像1

例えば、画像1のセルH2には「=SUM(C2:G2)」という数式が入力されています。

セルC2からG2のデータを足し算した数値、という意味ですね。

この数式をセルH11までコピーすると…

相対参照になっているかどうかを確認するために数式のチェックをした画像
画像2

数式のチェックをすると、3行目以降の参照するセルが1行ずつずれていっていますね。

このように、通常、コピーをすると相対参照になります。

絶対参照

参照するセル番地に $ をつけて固定し、数式をコピーしても同じセルを参照する形式です。

画像3

例えば、画像3のI(アイ)列には、販売数×単価の数式を入れて販売額を算出したいです。

販売数は日によって(行によって)違いますが、単価は300円(セルJ2)と決まっているので、セルJ2を毎回参照するために固定します。

セルI2に「」を入力し、セルH2(販売数)をクリック→「(アスタリスク:乗算記号)」を入力→セルJ2(単価)をクリック→F4キーを押す という流れで入力します。

このF4キーを押すことで、セルが固定されます

絶対参照になっているか確認のため数式のチェックをした画像
画像4

この数式をセルI11までコピーし、数式をチェックしてみると…

単価のセルJ2は「$J$2」とすべてのセルで固定されています。

複合参照

行と列のどちらかを絶対参照にする形式です。

複合参照を説明するのに九九の掛け算の表がよく用いられますが、とてもわかりやすいので、そちらを使って見ていきましょう。

掛け算九九の表を作るべく1の段を入力した画像
画像5

画像5の3行目には、1×1(セルA3×B2)・1×2(セルA3×C2)…と、A列の数字に2行目の数字を掛ける数式が入ります。

ということは、A列を「列を固定」×2行目を「行を固定」した数式を入れ、F列に向かってコピーし、さらにセルF3から7行目に向かってコピーすればよいということになります。

F4キーは押すごとに固定する先を変えることができます。

押す回数固定先表示
F4行/列ともに$B$2
F4 F4B$2
F4 F4 F4$B2

セルB3に「=」を入力→セルA3をクリック→F4キーを3回押す→「」を入力→セルB2をクリック→F4キーを2回押す という手順です。

完成の表と数式を見てみます。

表が完成した画像
画像6
表の数式をチェックした画像
画像7

列「A」と行「2」が固定され、それ以外はセルごとに自動的に調整されています。

以上でございます。

次回は「参照を追加する」から数式の中で名前付き範囲やテーブル名を参照するを進めてまいります。

おつかれさまでした!